楽しい世界にするために~想像力を働かせて~
私の毎日は、テレビの朝のニュースから始まる。
朝ごはんやお弁当の準備をしながら、テレビを見る。子供のころからの習慣だ。
でも、最近思ったのは、朝から事件や事故の嫌な話がとても多いということ。それは昔から変わらないけど、最近なんだか嫌だなと思い始めた。
映画や音楽などでは、愛があふれていて、みんなそれを観たり聴いたりして、感動したとか癒されたとか楽しかったとかそういう気持ちでいたいはずなのに、きっともっと楽しいことやうれしいことであふれる世界にしたいはずなのに・・・。
どうすれば楽しいうれしいことがいっぱいの世界になるのでしょうか?
目次
1.もしかして神様?
15年ほど前に私が懐石料理屋でアルバイトをしていた時に、一組のご夫婦に出会った。年は70代くらいだと思う。
私はその日たまたまそのご夫婦のテーブルの担当になり、料理を運んで説明をしたり、空いたお皿を下げたり、いつも通りにほかの人とも変わらない接客をしていた(人見知りなので私が特別何か愛想がよかったわけでもない)
そこで少し話かけられたので聞くと、観光で岩手から来ていて、いつもは懐石料理なんて来れないんだけどせっかくの機会だからこのお店に入ったという。昔のことなのであまり詳しくは覚えていないが、そんなような内容の話を少ししたり、私のことも何か聞かれた気がする。
そして、その方たちは私がしていることに(料理の説明をしたり、お皿を下げたり)を「ありがとう」ととても喜んでくれた。
その後、食事が終わるころ、ホテルに帰っておにぎりを食べたいから、持ち帰り用に作れないかと聞かれたので私は店長に聞きに行ったが、断られた。
そのことを説明すると、嫌な顔一つせずに「ありがとう。いいのよ無理言ったのはこっちなんだから。」と言ってくれて、そのうえ「嫌な思いさせちゃってごめんなさいね」と私のことを気遣ってくれた。
そして、帰り際に「ありがとう。あなたのおかげで楽しかった。」と言ってくれた。
私は、本当に特別なことはしてないし、ほかのお客さんと同じようにしていたつもりだった。
でもそれはとても私にとってもうれしい出来事で感謝すべき出来事で一生忘れられない出来事だった。
今思えば、神様だったのかななんて思ったりもする。だって、それ以来そのような出来事は一切ないから。
私はそのことがあってから、自分のことだけを考えるのではなく、人のことを考えて行動することはとても大切なことなんだと思うようになった。
2.課題
でも人はすぐには変われない。多くの人がそうだというように私もその一人だ。
いまだにそのご夫婦のことは思い出すし、そのようになりたいという私の指針になっている。でもそれは簡単なことじゃなくて、もっともっと自分のこと以上に人のことを考えられる人になりたいと思う。それは自分にとって人生の課題かなって。
今の世の中のニュースはみんな自分のことを考えて人のことを考えていないから起こった出来事のようなだ。例えば、あおり運転だったり、殺人事件だったり、いじめだったり。
あのご夫婦のような考え方ができる人が一人でも増えれば、みんなが楽しく過ごせる世界になるのかなと思う。
思いやりはどこから来るの? 利他性の心理と行動 (心理学叢書) [ 高木修 ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 心理学 > 心理学
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 2,200円
3.じゃあ何をすれば
それには想像力がとても大事だと思う。
今の世の中は何でもすぐに手に入ったり、ネットやYouTubeなどで自分の求めている情報はすぐに手に入る。
これをしたらどうなるかとか、これはどうやって作るのかとかそんなことは考えなくても調べればすぐに出てくるし、子供のころからそのような環境にいることによって想像力が身につかないのかなと思う。
子供の想像力はすごい。
何もないところで想像力だけで長時間遊んでいられる。そしてそれを育てることが人のことを想像する力を育むんじゃないかと思う。
4.想像力を育むためには
想像力を育むためには まず、常識という名の固定概念を取り外しましょう。それは自分が意識するだけでできると思います。なぜこの時はこうするのか、自動的にいつもやっていることを、なぜ何のためにやるのか考えてみましょう。
例えば、イライラしたときでも、ちょっと冷静になぜ自分はこのことにイライラするのかと考えると大体は自分の都合よくいかないからとかそういう自分勝手な理由でイライラしていることが判明します。
いや、相手が悪いと思っても、その中には相手が自分の思い通りに動かないからなんていう理由が隠れていることもあります。
意識して自分のことを考えるようにしてみましょう。そして、その中にあるこれはこうでなければならないという固定概念を少なくしていきましょう。こうしなければならないなんてことはないのです。
そして自分のことを理解できれば、人のことも少しずつ考えられるようになるでしょう。
【中古】知的複眼思考法−誰でも持っている想像力のスイッチ− / 苅谷剛彦
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 心理学 > その他
- ショップ: ネットオフ 送料がお得店
- 価格: 690円
まとめ
人間はまず自分のことを理解したり自分に余裕がなければ、人のことを考えたり思いやったりすることはできません。
だけど、そこで止まってはダメなんです。自分が満足して終わりではなく、その先の人のことを考えて思いやるというところまで達することがこの世界(自分の世界)を楽しくする秘訣だと思います。
まずは自分から変えないと。